こんにちは!
山本通産メルマガチームです。
みなさま、SDGsを意識した新しいビジネスの創造で苦労されていませんか?
年々強まる国内外の環境規制により、素材、原料の見直しを迫られるケースが増えています。
このメルマガを読んでくださっているみなさまの状況はいかがでしょうか。
現在このメルマガでは「売れる!SDGs素材」をテーマにして、
専門商社の強みである幅広い情報ネットワークを駆使し、素材情報を収集、環境規制に対応した良質な原材料をお客さまにいちはやくご提案しています。
弊社からのスピーディな情報提供が、読者のみなさまの新商品開発のヒントやリスク回避、コスト調整に役立つことを願いつつ、このメルマガを配信させていただいております。
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◼大きな可能性をもつ新商品の開発情報
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さて、本日は、大きな可能性を持つ新商品の開発情報をお伝えします。
弊社は日頃お付き合いのある開発メーカー様から新商品の貴重な情報をいただく機会も多いのですが、なかには、まだ市場に出ていない、あるいは出始めたばかりの新商品、開発中の新素材もあります。
先日は、珍しいタイプの「エステル」の新規開発について教えていただきました。
「エステル」は機械の潤滑油として使われるケースが多く、自動車や航空機など主に重工業分野で使用されています。
ほかにも樹脂可塑剤・繊維油剤・金属加工油(切削油・圧延油・塑性加工油)のほか、化粧品の原材料でもあり、加工油として用途が幅広く大きな可能性をもつ素材です。
ただ、市場ではまだ石油化学由来のエステル油が中心であり、SDGsに対応した製品はなかなかないのが現状でした。
工業用では石油化学由来のエステルが主流で使用されますが、近年は海沿いや農業機械向けのギア油など特に廃棄に配慮が必要な分野で生分解性や環境対応を求める声が増えていました。
そこで、そのような要望を受け、100%植物油由来のエステルが誕生しました。
開発したのは、天然油脂とエステル化技術に強みを持つ新日本理化(株)です。
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◼「100%植物油由来のエステル」の新しさ
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新日本理化は、環境負荷低減や持続可能な原料の調達のためにRSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)に加盟しており、パーム油の製造・加工・流通にかかわるサプライチェーンの企業としてSCCS認証を受けています。
このエステルの原料の多数は、RSPO認証パーム油やパーム核油から得られるアルコール、脂肪酸から作られており、間接的に森林伐採等の環境や社会への問題にも対応した商品になっています。
また一般的に、植物由来の原料を用いたオイルは、低温(0℃前後)で固まりやすいという課題があり、自動車用途など、寒冷地での使用が想定される分野での石化代替は困難でした。
しかし、今回開発した100%植物由来エステル油は、エステルの分子設計を工夫することで、-40℃以下でも良好な流動性を示すことを可能にしています。
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◼お客さまの要望に合わせたカスタマイズも可能
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新日本理化のエステルは、幅広い業界の需要に対応すべく、脂肪酸とアルコールをお客様の要望に合わせフォーミュレーションを組むことができます。
ご興味を持っていただけましたら、どうぞお気軽にサンプル要求、お問い合わせください。
時代の変化を読み解き、変化に柔軟に対応し、新しい素材を開発するメーカー各社と、わたしたちは良好な関係を築いております。
今後、日本国内でもさらにSDGsに意欲的な企業が増え、環境保護に向けた商品開発が進むかと思います。
わたしたちはこれからも最新情報を入手し、メーカーとお客さまを結ぶ架け橋として、お役に立つ情報発信を目指します。
気になる情報がありましたら、お電話、メール、WEBサイトのお問合せフォームなどから、どうぞお気軽にお尋ねください。担当者がご要望にあわせ細やかに対応させていただきます。